精神的な囚われ

精神的な囚われ

″各人が生まれもって与えられるすばらしさ″である本質から生じる、このように悪い傾向を強める原動力をエニアグラムでは「囚われ」と呼ぶ。例えば、仕事が失敗しそうになると部下のあら探しをしたり、責任転嫁的な言動が見られる例は、タイプ3に多いが、その「囚われ」は「成功こそ人生」という思い込みだ。

 

最重要テーマのひとつが、この「囚われ」を知ることだ。「囚われ」は、各タイプの本質から生まれるものなので、「囚われ」自体が、各タイプごとに独特なものとなる。同時に何に囚われているかを知ることは、本質を知るための道じるべでもある。各タイプの「囚われ」は、各タイプの本質と同様に内面の深い部分に隠れていることが多く、自分にも周囲にも見えにくい。

 

しかし、各タイプの「囚われ」を非常に明確に描写している。あなたが、自分のタイプを正確に把握していれば、あなたの可能性を抑え込んでいる「囚われ」を的確に指摘することができる。

 

 

「囚われ」は、こだわりゃ恐れ、慢心や拠り所など、さまざまな言葉に言い換えることができ2つ。例えば、物事を成就し、それを周囲から評価されることを切望するタイプ3の上司は、行動力があり、周囲を巻き込みながら、精力的に成果を上げていく頼れるリーダーだ。周囲の評価も往々にして高く、まさに企業が求めるビジネスマン像を体現する。彼は、小さいころから成功者を演じることに長け、そのために努力をしてきた。そのおかげで周囲から尊重され、敬意を得、それに満足感と喜びを感じてきた。しかし彼は同時に、成功者を演じられない状況、つまり失敗することを恐れ続けて生きてきた。だから失敗しそうな状況になると、それまででは考えられないような責任転嫁の姿勢を見せ、周囲の不信を買うことになる。また明らかに自分の落ち度による失敗という状況に陥った 7とき、そこから立ち直ることはきわめて難しくなる。