エネルギーのバランス

エネルギーのバランス

彼の「囚われ」は、成功のみを追い求め、失敗を極端に恐れることにある。大いなるエネルギーをもっているにもかかわらず、成功という価値観に囚われることで、そのエネルギーを発揮する方向性が、成功者を演じることにのみ向けられ、人間的な成熟や心のゅとりを犠牲にしてしまう。しかし、もしこのタイプ3の上司が、自らの「囚われ」を知り、崩れたエネルギーのバランスを適正なものにしようと努力すれば、人間としてのさまざまな価値観を許容できるようになる。そうすれば周囲の人々と人間的な交流が可能になり、スタツフの自発的な能力を武器にできるようになる。思考に柔軟性が加わり、独創性や試行錯誤に価値を見出すこともできるようになる。成功に向けて驀進するエネルギー自体は、

 

つ本質的な宝であり、他のどのタイプにもまねのできないものだ。もしタイプ3が自らの「囚われ」を知り、エネルギーのバランスを適正なものにできれば、タイプ3は、その根源的な能力を、自らの幸福のために活用できるようになる。エニアグラムがめざす「エネルギー・バランスの適正化」の第一歩は、「囚われ」を知ることにある。「囚われ」について語る前に、まずそのニュアンスを理解していただきたい。

 

 

人生のすべてに完全を求める「囚われ」がある。物事を完全にするために懸命に努力し、周囲にもそれを期待してしまう。しかし現実の社会に完全なものはそうないので、自分にも周囲にも憤りを感じる。しかしタイプーは、その憤りを自分では自覚していない。さらに厄介なことに、憤りをあらわにせずに溜め込んでしまう。安易に怒りを表わすことは、彼らにとって″完全″でないからだ。タイプーは、他人が重視しない事柄にまで自己批判や自己弁護をし、自分が固執することに関しては何度もチェックし、他人までも自分のペースに巻き込もうとする傾向がある。